2019/4/2

軽い思いつきが様々な人を巻き込み、グルグル回って最終的にわたしの元へ戻ってきた。

そういうことが、社会に出てから、非常に多い。

結論を急ぐあまり突っぱねてしまい、不貞腐れているような印象を相手に与えてしまって、それだけがもやもやしていた。

本当は、「意見を言ってもらえて嬉しい。あなたの言うことは最もだ。腹落ちしている。しかし、わたしにはこういう意見がある。それを踏まえた上で、決定を先延ばしにしても拉致があかないので、今回はこうしようと思う」と、落ち着いて伝える必要があった。

 

わたしがもやもやを感じていた相手は、うまく伝えられなかった自分自身である。しかし、周りの仲間たちは、意見に腹落ちをしていないのだろうと、話し合いの場を設けてくれた。その気遣いが本当に嬉しかった。

転職して1年経った。たくさんの人に、新卒のように気にかけられている。

そして、もっと真剣に仕事について考えること、どうして自分がそれをするのか?を常に求められる業務であることを、体感することができた。

会社で一番ブレてはいけないのは、社長と私である。

2019/3/25

鍵開け当番の上司がお子さんの卒業式で休みなので、いつもより1時間早く出社。誰もいないオフィスはとても気持ちがいい。気づいたらどんどん人が増えていくのが愉快。前職と違い、始業のチャイムがないので、なんとなく業務はぼんやりと始まる。にもかかわらず、前職よりも定時の概念が色濃い。

昨日の夜、お土産でもらった餃子の残りを無理やりお弁当にして持っていった。醤油を忘れた。餃子のおいしさは、醤油とラー油によるのだと気づいた。昼に餃子を食べたので、しっかり歯を磨いた。口が臭い人は嫌われる。朝Twitterで流れてきた、AIKAちゃんがおっさんに暴言を吐くデリヘルの動画を思い出した。

 

普段生理痛はほとんどないが、たまに妙に痛くなる月があって、今月がそれである。お前まだそんな力を残して・・・ッ!という気持ちになる。

2019/3/24

どうしても気が進まなくて、予定をひとつキャンセルした。これはよかった。今までは持ち前の義務感から、どんなに気が進まなくても行かなければならないと自らを強制的に連行していたようなところがあったけれども、最近はだんだんと心が自由になっているのを感じる。

昨日観た映画がとてもよかったので、新しく何を観ようかしらとNetflixをウロウロした。観たいものはたくさんあるのに、わけもなくどうも躊躇してしまうのは私だけだろうか。結局、全くリストに入っていないジョジョを1部から見ることにした。オタク必修科目のセリフが飛び交い、そういう意味で興奮しっぱなし。ナレーションの大川透に心が震える。

 

美容室に行った。

これから人に髪を洗ってもらうというのに、しっかりシャワーに入って準備することにいつも小さなストレスを感じている。なんだか予定が合わず、実に3ヶ月ぶりの美容室だった。夏に入れたグラデーションカラーのブリーチは、初めこそお洒落だったものの、3ヶ月も経つと色も抜け、田舎のギャル感が拭えなかったのでバッサリ切って暗いアッシュにした。これで都会のOLになれただろうか。

美容室に着くと、予約が入っていないと言われ焦った。担当の方が別店舗に異動になったとのこと。徒歩で15分ほどだったので異動先に向かう。お茶のホットかアイスかを聞かれたので、ホットと答えたけれど、キンキンに冷たいお茶が来る。髪を乾かすとき、アシスタントのお姉ちゃんの爪がこめかみにいちいち刺さって痛い。など、様々な葛藤はあれど、久しぶりに気に入ったスタイリストさんがいるお店なのでしばらくは通い続けるだろう。美容師さんの技術の良し悪しがわからない中で、なんとか見つけた星である。

若いアシスタントのにいちゃんから、「普段はお仕事されてるんですか?」と聞かれた。その時は「それ以外に何があるっつーんだよ」と心の中で罵っていたけど、もしかして学生かもしれないと思ってくれていたの・・・?と気づいたらもう、接待トークだとしてもお兄ちゃん本当にいい子!好き!となってしまうからアラサーはチョロい。

 

帰り、時間がなかったので夜ご飯を食べにマックへ。もう1年は行っていない。先日てりたまの話をしたので、頭の中にマックがあったのだろう。そこまでお腹が空いているわけではないのに、バリューセットを頼む。マックのポテトは青春の味がする。チキンチーズバーガーなるものを初めて食べた。とっても良い意味で、頭の悪そうな味である。マックは最高。最高だけど、年1で大丈夫。

 

2019年の目標

温故知新の解説 - 三省堂 新明解四字熟語辞典

 

おんこ-ちしん【温故知新】

前に学んだことや昔の事柄をもう一度調べたり考えたりして、新たな道理や知識を見い出し自分のものとすること。古いものをたずね求めて新しい事柄を知る意から。▽「温」はたずね求める意。一説に、冷たいものをあたため直し味わう意とも。「故ふるきを温たずねて新あたらしきを知る」または「故ふるきを温あたためて新あたらしきを知る」と訓読する。
出典
論語ろんご』為政いせい
用例
たとい其の陽は一意専念過去を想うように見えたるも其陰は所謂いわゆる温故知新の沙汰さたにて未来の料にとてすることなり。<坪内逍遥・春廼家漫筆>
 
 
2019年の目標は、「温故知新」である。
古いものを知ることで、かえって新しいことを知る。とても素敵な言葉だと思う。
 
東京に出て、前職で3年間駆け抜けてきた。新しいことを知る日々だった。辛いこともたくさんあったが、辛いという理由だけで辞めること、また会社に対して何の貢献もできていないと感じている間に辞めることは、逃げることと同義だと捉えていた。逃げることだけはしたくなかった。変なプライドもあったし、中途半端な責任感と大きな帰属意識、組織への愛が私をそうさせていた。毎日は、まさに心が亡くなるように忙しかったが、充実感はあった。毎日新しい経験をし、成長していることを感じていた。一生懸命頑張る仲間たちがいた。自分もそうなりたかった。
退職をしたのは、このまま同じように新しいことを吸収していくのではなく、地に足をつけてじっくりと仕事に取り組みたいと思ったからだ。
転職をしてから、たくさんの気づきがあった。その中でも一番大きかったのは、3年間ひた走って、距離としてはかなり前に進んだにも関わらず、その最中に外の景色を眺めてこなかったことだった。これはかなりの衝撃だった。目から大量の鱗がバリバリと剥がれ落ちていった。好きなもの、嫌いなこと、自分は今後どうしていきたいか、どんな女性になりたいか、など、自分自身について考え、時間をかけることを置いてけぼりにしてしまっていた。私は、私自身に対して、浦島太郎のようであった。心だけが大学生から成長していなかった。
 
退職をしてから私は、3年間を取り戻すように、昔の私の趣味をなぞった。
旅行に行き、アニメを見て、映画を見て、人と会い、人と会わない時間を作り、自分の考えをまとめる文章を書いた。過去に好きだったことをどんどん拾い集めた。それは作業のようであり、リハビリのようでもあった。私は枯れつつあった心に、たっぷりと水を与えた。同時に、3年以上前からやりたいと思っていたことを始めた。料理、着付け教室、ランニング、英語の勉強。やってみて、楽しくないこともあった。それを知ることすら、楽しかった。
 
 
私にとっての温故知新は、「昔の自分、今までの自分を知ることで、新しい、今後のなりたい自分を知ること」である。私は何が好きなのか?なぜ好きなのか?どうしてそうなったのか?今後どうしていきたいのか?どんな自分になりたいのか?古い自分を知り、理解することで、新しい自分を知る。また、自分の今できること・得意なことを、新しいことと結び付ける。そんな一年にしていきたい。
 
 
今年も一年、ありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

【映画】三度目の殺人

あらすじ
弁護士の重盛は、ある殺人事件の弁護を担当する。以前にも殺人で前科がある被告人の三隅は犯行を認めており、被害者は三隅の勤めていた工場長だった。金目当ての犯行と供述しているが、三隅の話は話す度にころころと変わる。裁判に勝てるのであれば、真実はどうであれ関係が無い。そう考えていた重盛だが、三隅と、被害者の娘である少女と関わっていくうちに、真実を知りたいと思いはじめる。
 
 
この映画を通して監督が伝えたかったことの一つ目は、"本人の意志とは関係なく、理不尽に命は選別されている"こと。
三隅の殺人の理由は、個人的で明確な殺意というよりも、悪いことをしていない人でも理不尽に命を奪われる世界の中で、明らかに死んだ方がいいような人間が生きていることが許せない、というものだ。それは三隅自身も含んでいる。3人もの命を奪った自分自身が、なぜ生きているのか。いつか裁きが下るのであれば、それはいつ、誰から、どんな風に?
三隅は、自分から裁かれることを望んでいたに違いない。死刑こそが、目に見える形で、"命を選別される"ことである。三隅はそれを望んでいた。「三度目の殺人」は、三隅自身の死であった。
 
 
 
二つ目は、真実は見る人によって変わってしまうということ。
真実はどうであれ、"三隅を庇おうとした咲江を、三隅がさらに庇った"と解釈したのは重盛だった。おそらくそれは、重盛の希望であったに違いない。重盛が真実を知ることはないし、それぞれの視点から見る真実は異なっている。
この話では、誰もが嘘をついている。
重盛の娘人は簡単に嘘泣きをしてみせた。しかし、あれこそ演技ではない本物の涙だったかもしれない。逆に咲江は重盛に完璧な涙を見せた。しかし、あれが偽物の涙であった可能性もある。
咲江の三隅に対する思いは、まっすぐであるように見えた。「このまま真実を語らない方がよっぽど苦しい」と言った。しかしもしかすると、初めからこの殺人は咲江によって仕組まれたものだったかもしれない。三隅は本当に罪を犯していないかもしれない。
 
結局、真実は誰にもわからない。
役所浩司のサイコパス演技は最高だし、福山雅治の肌感はえろい。

着付教室に通う

何かしたいと思って、手始めに着付け教室の無料体験に行ってきた。
実家に着物があるけれども、だれも着物を着つけることができないので、今から通い始めればお正月に帰省したときに着られるかなと思っている。
最終的には、2月に地元で友達の結婚式があるので、そこに実家にある訪問着を着ていくのが今のところの目標。
 
・少人数制(一回の授業は基本3名と、振替のために2名分あいているので、計5名で進んでいく)
・曜日と時間固定だけど、振替が自由
・最後の授業が19時~(わたしは19時定時なので間に合わない・・・)
 
なにより、10回で5400円!1回500円!ワンコイン!イェーイ!!
いってみたい教室はたくさんあるけど、どこも高くて、今後続けていくかわからないことにそんなお金はかけられません・・・と思っていたので、これは本当にうれしい。
これから毎週日曜の夕方は、銀座に通うことになった。
いままで新宿中心だったので、せっかくだから銀座周辺を開拓してみようかなと思ってわくわくしている。
 
 久しぶりに銀座の匂いを嗅いだ途端、懐かしさとも、哀愁とも、なんとも形容しがたいむずむずした気持ちになったんだけど、あれはなんだったんだろう。初めて来たのは、まだなんだかよくわからないまま観光したときだった。最後は転職の面接。その間も何度か銀座で飲んだことはあるけれど、そのときは銀座で飲むということに、どこか浮足立っていた。今回は観光でも、転職活動でもなく、自分の意思で、予定があって銀座にいる。普通の町のひとつとして。そういうのがくすぐったかったのかもしれない。わたしは東京に住んでる。そう思った。すこし心が震えた。
 

【映画】フリクリ プログレ

flcl-anime.com

生で福山潤が見れる―――――

 

たったそれだけの理由で、何の前知識もなく「フリクリ プログレ」の初日舞台あいさつを観に行ってきた。

はちゃめちゃな世界観でめちゃくちゃ綺麗で個性的な映像を、なんの解説もないまま大画面で観るという初めての経験だった。

 

きっと、元のフリクリファンにはたまらないんだろうな・・・という演出が多いんだろうな・・・と(すべて推測)

きょとんとしてまばたきしている間に終わってしまったので、感想を一言でいえば「びっくりした」。

 

作品自体に関しては、良い意味で「語りたがりのためのアニメ」だなと感じた。

キャラクター、音楽、作画、監督、心理描写、、、掘り下げる側面が無限にあり、無限に語らせてくれる。語りたいポイントが無限にある。

存分に語って、それぞれの解釈で作品を補完して完成させてね。という懐の広い映画だった。